オードリーのアート日記:ma chérie~人物画展

 

美の起原の12月の展覧会と言えば、公募展「美の起原展」の入選作品展が毎年の恒例。

ただ、2024年は公募休止のため、「美の起原展」の入選作家を中心にした人物画にフォーカスした展覧会が開催されています。
展覧会を見に出たのが会期2日目の土曜日ということもあって、ギャラリーは大いに賑わっていました。

北島優子さんの作品

画廊に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは、北島優子さんの作品。女性がメイクをしている姿を描いた作品群は、化粧をする時の女性の真剣さや気合い、変わっていく艶かしさのようなものが表現されていて、そのリアルな様は同性として共感できます。反対に男性は普段見ない女性の姿かもしれませんね。

門田奈々さんの作品

その向かいには門田奈々さんの作品が展示されています。少し面長の顔立ちの大人っぽいから愛らしい女の子の姿まで、同じ作家の女性像と言っても多様で、表現の豊かさを見ることができます。「私はこのタイプが好き」と門田さんの作品から選んでみるのも楽しいかも。

林不一さんの作品

その後は林不一さんの作品が続きます。林さんの作品で共通しているのは、大胆な構図と余白、そして美しい線描。ご本人が着物を着られることもあって、着物の柄や動きに説得力があります。

西口茜さんの作品

この日に在廊していたのは金沢美術工芸大学出身の日本画家、西口茜さん。胡粉を盛り上げが特徴的で、「日本画でしかできない表現方法を」と学生時代からこの技法に取り組まれているそうです。

山下千里さんの作品

山下千里さんの作品は、青を基調とした透明感のある画面が魅力。海、夜、貝殻、星と、小さなサイズに山下さんの要素が詰まっていました。正面からでなく、横顔にも色香が漂います。

中園ゆう子さんの作品

画廊の奥に展示されている中園ゆう子さんの描く女の子たちは、大きな瞳に強い意志を感じます。誰かについていくのでなく、自分で道を切り開いていくタイプ。出品作ではヘルメットを被った宇宙服を思わせる衣装を着た女の子がいたり、これまでの装飾性にプラスされた表現が印象に残りました。

ひとくちに人物画と言っても、作家によって全く表現が異なります。今年を締めくくる美の起原の展覧会、オススメです。

ma chérie~人物画展

2024年12月13日(金)〜21日(土) 日曜休廊
12:00~18:30(最終日16:00迄)

美の起原
WEB展示

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