オードリーのアート日記:銀座いきもの会館

 

現在、美の起原では「いきもの」をテーマにした展覧会「銀座いきもの会館」が開催中です。絵画や彫刻、テディベアとバラエティ豊かな作品が展示されています。知っている作家さんもいるし、テディベア?も気になるし……とギャラリーに向かいました。

入口近くの壁に展示されているのは、外からも見える松本亮平さんの作品。鯛が飛び出す仕掛けの静物画、虎や魚が波と共に現れる風景画に加え、その2作のまわりを飛び回る動物たちのパネル作品によって、松本ワールドへと誘われます。

その隣には、美の起原では初展示となる浦山直樹さんの作品。カエルやタコ、イモムシなどをポップに描かれ、「このモチーフがこんな姿に!」と驚かされますが、グラフィティの要素もあり、クールな印象です。

Norikoさんの作品を見るのは、2022年の美の起原展以来。 点描で表現される動植物はとても繊細で、思わず虫眼鏡がほしくなります。《Spring ephemeral》では、白い鳥とピンクの色のコントラストが目を引きました。

そこから続く森田洋美さんの作品は人や猫が蓑を纏ったり、キノコを生やしていたりと冬虫夏草のような幻想的な世界が広がっています。テンペラで描かれた画面は奥行きがあり、小さな絵に広がる壮大な世界が感じられます。

蘭二朗さんは、今年のグループ展出品作から進化した作品を展示。異なる種類の木彫とアクリル板や樹脂を組み合わせた作品は、光に当てると見え方が変わります。窓辺に置くとさまざまな表情を見せてくれそう。動きのある作品ややハートが散りばめられた作品も気になりました。

美の起原で初展示の岩本依留羽さんはブロンズ作品と壁に掛けられる真鍮の作品を出品。真鍮の作品はブローチにもなり、布を張った木枠に収めて飾ることもできます。身につけることも、家で飾ることもできる魅力的な小品です。

ギャラリーの奥には、赤澤慶二郎さんの石膏地の油彩が展示されています。ギリギリまで筆を入れていたという作品は、優雅な猫の姿と花の組み合わせが印象的。重厚感ある作品からベテランの方かなと想像していたので、まだ若い作家さんと聞いて驚きました。どんな人なのか会ってみたい(笑)。

その赤澤さんの作品の向かいには、美の起原でお馴染みの竹内香ノ子さんの作品が展示されています。出品作を原画としたカレンダーも販売中。どの絵も愛らしいだけでなく、説得力があるのが竹内さんのすごさです。

そして一番奥には、金井二一奈さんの作品。テディベアの優しい眼差しと、触れた時のぬくもりに癒やされます。一方、猫のぬいぐるみは漫画から飛び出したようなコミカルな表情で、キャラが立っていて思わずパペット人形のように動かしたくなってしまいます。

「どうぶつ」と言っても作家の数だけ表現がありますね。バラエティ豊かな見応えのある作品ばかりで、思わず長居してしまいました。会期は本日までです!!(WEB展示は10月25日まで)

銀座いきもの会館

2025年10月2日(木)〜11日(土) 日曜休廊 
12:00〜18:30(最終日16:00)                           
美の起原
WEB展示

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