オードリーのアート日記 「中園ゆう子個展~まほろばタイム~」

初めまして!オードリーです。
この度、銀座 美の起原の公募展「美の起原」サイトにてブログを始めることになりました。
私が見た中で特にオススメしたい美の起原の展覧会と、話題の美術館の展覧会やアートイベントについて、実際に見て感じたことを中心に書いていきたいと思います。
実は私、もう20年近く美術の仕事に携わっていまして(歳がバレますね笑)、これまでたくさんの作品を見てきました。
自分の好みだけでなく、客観的に見てオススメできる情報をお届けしていきます!

さて、記念すべき第一回の投稿は、美の起原で開催中の「中園ゆう子個展~まほろばタイム~」です。
中園さんは熊本の崇城大学大学院芸術研究科を修了、2017年の「公募 美の起原展」で準大賞を受賞をきっかけに、
アートマーケットで知られるようになりました。
女の子を主なモチーフとして、幻想的かつ装飾性の高い日本画を描かれています。

今回で3回目となる、美の起原の個展タイトルは「まほろばタイム」。
“まほろば”は古語で、「すばらしい場所」や「住みやすい場所」、それが転じて「わたしたちが住む日本という国」「生まれ育ったふるさと」という
意味があるそうです。
またこの言葉を使った倭健命の最後の歌では、「手を伸ばしても届かないのになぜだかまた戻りたいと思う場所」として、”まほろば”が使われたとか。

中園さんは「この言葉が妙に府に落ちた」と言います。
「実際におこっているけど視えていない世界」をテーマにしている中園さんにとって、
幻想世界やそこにいる人物を夢想し、集中して描く時間は「心のまほろばを訪ねるようだ」とステートメントに書いています。

中園さんの作品は、彼女にとって、まほろばの時間-まほろばタイム-の集積です。
また、それと同時に、彼女は「まほろばに住む住人」たちを描いていると私は思います。
日本の伝統的な画材を使う日本画を使い、理想郷に住む日本人の姿を描く。
それによって、見ている側も「まほろばタイム」を味わうことができます。

長くなりましたがとにかく、まずは実際に作品を見てほしいです。
愛らしいまほろばの女の子たちがお迎えしてくれます。
そして個人的には愛らしい作家、中園さんにもぜひ会ってもらいたい!絶対ファンになってしまいます。
展覧会は5月30日まで。

中園ゆう子個展 〜まほろばタイム〜
会期:2024年5月24日(金)~30日(木)日曜休廊
時間:12:00~18:30(最終日16:00迄)
WEB展示:5/25〜6/3
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